2016.2.22

 オ-ストラリア・ニュ-ジ-ランド商工会議所が2月16日都内で開催した朝食会で、オ-ストラリア連邦政府のジュリ-・ビショップ外務大臣は「日本とトオ-ストラリア の友好協力基本条約」締結40周年(締結は1976年6月16日)を迎えた本年までの日豪関係の深化と展開について語る中で、2014年に署名された日豪EPA(経済連携協定)の意義について言及し、日豪EPAはTPP(環太平洋パ-トナ-シップ)のひな型となって、地域の一層の発展の土台の役割を果たすことになろうと述べた。
 ビショップ外相は、さらに、日豪二国間協力は「価値」の共有と新たな安全保障協力に発展し、日豪は「南シナ海の安定の維持と法の支配」についても利益を共有していることを強調した。
 学生交流は日豪関係の深化によって 実ったもう一つの分野であるが、ニュ-コロンボプラン(dfat.gov.au/new-colombo-plan/business)は、より多くのオ-ストラリアの学生が、日本における研究・留学とインタ-ンシップの機会を増やすことによって日本とオ-ストラリアの新たなつながりを推進する政策であり、ビショップ外相はこのプログラムの担当大臣でもある。
 スピ-チ後、同大臣は日豪二国間の人道的協力 、オ-ストラリアの学校における日本語プログラム、第三国におけるオ-ストラリアと日本のビジネス協力のポテンシャルについて参加者の質問を受けた。
 ビショップ外相の外相としての訪日は今回で5度目となる。今回の来日では安倍首相、岸田外務大臣、中谷防衛大臣などと会談している。
(東京大学大学院ケイト・スティブンソン寄稿)

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